DISCOVERY & INCUBATION & GROWTH PROGRAMS FOR DIGITAL HEALTH STARTUPS

 

 

 

ヘルステック領域におけるイノベーションの祭典

TECH for LIFE 2020 Solution Day 開催報告

 

 

株式会社INDEE Japanは一般社団法人ライフサイエンス・イノベーション・ネットワーク・ジャパン(以下LINK-J)との共催で、2020年11月4日(水) 日本橋ライフサイエンスハブ(東京都中央区)にてTECH for LIFE 2020 Solution dayを開催いたしました。

TECH for LIFEは、帝人ファーマ株式会社様・参天製薬株式会社様・日本電気株式会社様、新生キャピタルパートナーズ様(以上、ゴールドスポンサー) 、BioLite Japan株式会社様、 大正製薬株式会社様(以上、シルバースポンサー) のご協賛によりライフサイエンス分野における国内外市場動向と先端的な取り組みの発信および、ヘルスケア領域におけるスタートアップ企業の取り組みを広くご紹介・育成する取り組みです。

 

withコロナ下での開催となる本年は、ZOOMでのウェブ中継も実施し、会場とオンラインをあわせて130名強のご参加をいただきました。以下、その模様をダイジェストでお伝えします。

 


 

第1部 : ヘルステック業界動向と先端的な取り組み

 

開催式辞

INDEE Japan テクニカルディクター 津田真吾

 

withコロナ環境となった本年、TECH for LIFEの開催を通して目立ったキーワードヘルスケア関連のテクノロジー領域は、遠隔医療、フェムテック、デジタルセラピューティクス、テレメンタルヘルスであるとの見解が示され、課題先進国としての性質が強い日本に対してさらなる飛躍への期待が述べられました。

 

 

株式会社INDEE Japan : https://www.indee-jp.com/

 

LINK-Jのご紹介

LINK-J 理事 曽山明彦

 

450の企業・研究機関・教育機関・医療機関・自治体などが連帯し、ライフサイエンスのフロンティア領域における「集まる・つながる・育つ・はばたく」をサポートしているLINK-J。昨年度からの進化として、大阪御堂筋にも拠点を構築、さらには海外の研究機関や教育機関とも連携も強化し、より大きなつながりやサポートを提供できる体制となったLINK-Jを紹介しました。

 

 

  • 一般社団法人 ライフサイエンス・イノベーション・ネットワーク ジャパン : https://www.link-j.org/

 

 

ゲストトーク : デジタルヘルスの現状と今後の展開

デジタルハリウッド大学大学大学院 客員教授 / アイリス株式会社 取締役副社長 CSO 加藤浩晃 様

 

近年の社会情勢を踏まえて、とくに盛り上がりを見せている遠隔医療の領域。Doctor to Doctor・Doctor to Patientの各観点から、複数の先進的な取り組みをご紹介いただきました。さらに、病院運用の領域においてAIの活用が「あたりまえ」に変化していく現状についてお聞かせいただきました。

また、2030のヘルステックという観点で、セルフ化・無人化・対面診療のオプション化の進行を予測する加藤様のビジョンをお示しいただきました。

 

 

 

 


 

第2部 : ピッチコンテスト

 

第2部では、最優秀賞(賞金300万円)と観客特別賞(LINK-J会員の入会金・年会費 1年無料)を争って、2倍以上の書類審査を通過した9社のスタートアップ企業によるピッチコンテストが行われました。

 

#1 リスク計測テクノロジーズ株式会社 岡崎貫治 様

 

様々なリスクを抱えるエッセンシャルワークの多忙な現場では、従業員のメンタルステータスを把握する時間やコストが捻出できないという課題があります。そうした課題に対して、対象者の声の特徴を解析することでわずか5秒で診断するソリューションをご紹介いただきました。

 

 

 

#2 iMU株式会社 名倉武雄 様

 

進行してしまえば、自力での歩行を困難としてしまうリスクもある変形性膝関節症は整形外科で最も患者が多い疾患です。しかし、その診断と経過観察には経験豊富な医師診察を必要としていました。そうした課題に対して、歩くだけで膝関節への負担を可視化するソリューションをご紹介いただきました。

 

 

 

#3 株式会社トニジ 小橋英長 様

 

進行性の眼病である緑内障。進行を遅らせ、視野の喪失や失明を防ぐには眼圧が高くなりすぎないように生涯にわたってコントロールしていく必要があります。患者が自身が眼圧データを取得し医療機関と共有する手法を開発することで、より高度なエビデンスに基づく医療を提供し、患者の不安感を解消する取り組みをご紹介いただきました。

 

 

 

#4 DeepEyeVision株式会社 髙橋秀徳 様

 

眼底検査では、膨大な手間をかけた眼科医による読影によって病疾の有無を判断しています。この作業を画像処理AIをによって補助し、大幅な高速化・低コスト化を実現する手法をご紹介いただきました。

 

 

 

#5 Anywhere Health 多賀世納 様

 

医薬品供給の質・量が行き渡っていないタンザニアでは、適切な処方薬を提供する薬局を探すために平均で3店舗も薬局をめぐる必要があります。そうした課題に対して、薬の所在データを連携して公表するデータプラットフォームを開発し、実際に現地で運用し始めるという取り組みをご紹介いただきました。

 

 

 

#6 アクシオンリサーチ株式会社 佐藤友美 様

 

リスクが高い疾患に罹患する確率は、高度なデータサイエンスの力を用いて高い精度で算出を行うことができるようになりました。こうしたアカデミックな知見をバックグラウンドとして、未病よりもさらに前の段階からケアを行う新しい市場を創出するデータ解析プラットフォーム構築への取り組みについてご紹介いただきました。

 

 

 

#7 株式会社魔法アプリ 福井健人 様

 

不安症の治療方法として知られる暴露療法。その有効性は折り紙付きではあるものの、実際に公共の場所に出て、補助者と共に実施する必要があるため実際に行うことが難しい療法でもあります。そこで、VR技術を用いて公共の場所に出たときと同等の体験をつくりだすことでクリニック内などでの暴露療法の実施を可能にする取り組みをご紹介をいただきました。

 

 

 

#8 株式会社Musica.Works 上野目泰之 様

 

人間には、聞こうとしている音以外を”認知的に”聞こえないようにするという認知機能を有しています。しかし、そうした認知機能は本来聞く必要がある音が認知できないという障害をもたらすことがあります。そうした障害を簡単に除去できる聴覚的認知のチューニングを行うソリューションをご紹介いただきました。

 

 

 

#9 リハミル 山蔦栄太郎 様

 

リハビリの効果を正しく得るためには正しい姿勢で行うことが必要不可欠であることが知られています。そこでカメラでリハビリ時の姿勢を分析し、患者に姿勢の評価についてのフィードバックを行うことでリハビリの効果を確実なものとするソリューションをご紹介いただきました。

 

 


 

第3部 : 昨年度優勝者のご講演とピッチコンテストの審査結果発表

 

第3部では、TECH for Life 2019 TECH for LIFE Solution Dayのピッチコンテストで優勝した株式会社HERBIOの1年間の進化の軌跡を紹介するご講演、またピッチコンテストの審査結果の発表が行われました。

 

株式会社HERBIO 田中彩諭理 様 ご講演

 

HERBIOは、体温のモニタリングを行うことを軸として、様々な心身の状態の理解や、疾病リスクを計測を可能にしています。昨年度からの進化として、体動や呼吸数の計測もソリューションの一部として提供可能となったことや、さらなる飛躍に向けて非常に強い組織が育ちつつあることをご紹介いただきました。

 

 

 

ピッチコンテスト受賞者発表

 

最優秀賞は、八十木康仁様(帝人ファーマ株式会社)、高瀬宏文様(日本電気株式会社)、藤浪亮様(新生キャピタルパートナーズ様)、津嶋辰郎(株式会社INDEE Japan) による審査、聴衆特別賞は聴衆の皆様の投票により、以下のように決定されました。

 

 

  • 最優秀賞 : 株式会社魔法アプリ 様
  • (賞金300万円)

 

  • 聴衆特別賞 : リスク計測テクノロジーズ株式会社 様
  • (LINK-J会員の入会金・年会費 1年無料)

 

 

株式会社INDEE Japanでは、今後もヘルステックのイノベーションとフロンティアについて積極的な情報発信とスタートアップへの投資・育成を行ってまいります。