DISCOVERY & INCUBATION & GROWTH PROGRAMS FOR DIGITAL HEALTH STARTUPS

デジタルヘルスケアが期待される領域

「デジタルヘルスケア」には多くのチャンスと多くのリスクが共存しています。どのような領域にチャンスやリスクがあるのかを見ていきたいと思います。

【治療領域】病気の治療においては、現在有効な治療があまり見いだせていない疾患、つまり「アンメットニーズ」がチャンスになるでしょう。いわゆるデジタルセラピューティクスです。特に精神疾患においては、自覚症状が中心で診断が困難で、慢性化しやすいことを考えると長期的にモニタリングしながら患者の症状を緩和することができるようなアプリ等への期待があります。国内ではSusmed がいち早く不眠治療に取り組んでおり、キママニHoloashも精神疾患領域にチャレンジしています。

【未病・再発予防】病院に行くまでもないけれど調子が悪い、病気の再発を防ぎたい。このように、病気になる前の社会的なシステムは存在しません。そのため大きなチャンスがあると思われがちですが、多くの生活習慣病は名前の通り、現代人の習慣に打ち勝つソリューションが必要です。

【ウェルネス】健康だけれど、もっと元気にはつらつと過ごしたいというポジティブにQOLを高めたい人は少なくありません。医療保険の対象ではないですが、日常生活に馴染むソリューションがあれば、健康な人をさらに健康にすることができる上、病気を持たない健常者を対象にしたマーケットを相手にした大きなビジネスができます。2019年のSolution Dayに登壇したシルタスは一例です。

【診断支援】医師にとって、病気は正しく診断しなくては、正しく治療を施すことはできません。問診を精度と効率を高めるソリューションを提供しているUBIEや、眼科の画像診断支援を行っているDEEPEYEVISIONはこの領域の有力なスタートアップです。

【介護・リハビリ】介護とリハビリは、現在最も人手が掛かっている医療サービス分野の一つです。人件費の問題だけでなく、肉体面・精神面で3K的職場となっています。介護支援者やリハビリ支援者をサポートするようなソリューションには期待が持たれます。Aikomiは認知症に対する介護を支援するソリューションを開発しています。

【補正・矯正器具】メガネはとても身近な眼科矯正器具です。眼科や歯科領域においては、身体の他の部位と比べると「矯正」に対するハードルが低いです。さらに有効な補正・矯正のソリューションが提供することができれば、大きなインパクトがあるでしょう。

最後に、「遠隔治療」「遠隔診断」について触れておきたいと思います。「遠隔」はインターネットの特性であることを考えると、「遠隔」であることよりも、提供する内容に注目することが大切です。遠隔であらゆる医療が提供できるのは手段でもありますし、提供できるようにするのがゴールなのかもしれません。

       -- 2020.9.10 INDEE Japan 津田

ポイント

  • デジタルヘルスケアへの期待がされている領域は多い
  • 眼科・歯科などの身近なものから精神疾患まで、従来の医薬品業界外にチャンスがある
  • 病気になる前、なった後、医療制度の外も大きなチャンス

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